福島県と宮城県の県境に位置する「鹿狼山」は、昔々、鹿と狼を連れた手長明神が住んでいたという言い伝えにちなんで名づけられました。樹海コース、眺望コース、ケヤキの森コース、蔵王眺望コースの4つの選べるハイキングコースが整備され、標高430mの低い山ながら頂上の眺望がすばらしく、太平洋、蔵王、吾妻山、新地の町並みを一望できます。登山道では片倉沢の原生林やカタクリ、ヤマブキなど、さまざまな季節の植物を見ることができます。
「日本一早い山開き」と謳い元旦に鹿狼山の山頂から初日の出を見ようと例年約2000人が訪れます。目の前に広がる大海原と昇る朝日の美しさに皆さん魅了されます。
鹿狼(かろう)の湯」は鹿狼山の登山口にほど近い山麓にあり、明治初期に開湯して以来、登山客や地元の人に長年親しまれてきた一軒宿。自然に囲まれ、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と季節ごとに変わる素晴らしい眺望が楽しめます。
人気は蔵王山の蔵王石をくり抜いた石造りの露天風呂で、太平洋や松川浦を一望することができます。新地町の街並みに加え、天気が良く空気が澄んだ冬は、宮城県の金華山や石巻市まで180度以上の眺望が広がります。ガラス張りの内湯、サウナも完備。お風呂は鹿狼山の湧水を引いて加温した鉱泉を使用しており、熱すぎないためゆっくりとつかることができ、じんわりと身体が温まります。
旅館は6部屋あり、客室からも素晴らしい眺望が楽しめます。登山でひと汗流した後に日帰り入浴やおいしい食事でひと休みしたり、宿泊してゆっくりと日々の疲れや旅の疲れを癒すのにうってつけです。
「鹿狼(かろう)の湯」の施設内にある「食処・どんぐり」では、十割そばが人気です。地元の農家と栽培したそばを、併設している加工場で保存し、その日に石臼で製粉したひきたて、うちたての自家製そばは、香りが良くコシ・弾力があり絶品です。そばのコシにこだわり、ざるそば、おろしざるそば、とろろざるそば、鴨ざるそば、かき揚げそばといった冷たいそばを提供。地産地消をモットーに旬の地元食材を使った料理や、そば粉100%のシフォンケーキや、そば粉クッキーなども用意しています(数量限定)。
食事のみの利用も可能。例年、11月上旬には新そば祭りを行い、多くの方が訪れます。料理のテイクアウトなども気軽に相談できます。
また、鹿狼の湯に併設する鹿狼そば工房では、本格的なそば打ち体験(要予約)もできます。熟練の職人が丁寧に教えてくれるので、初めての方でも挑戦しやすく、試食まで楽しめます。
2023年春にリニューアルオープン!鹿狼山の登山口近くに位置し、太平洋の絶景を一望できるロケーションで、有機栽培を取り入れたガーデンを目指しており、小さなお子様から幅広い年代の方が安心安全に笑顔で楽しむ事のできるガーデンとなっています。
現在は約200種類のバラや色とりどりの花木を栽培しており、自然との触れ合いを思う存分楽しみながら、心身共にリフレッシュすることができます。