國分一力 無 F3号 瞑想しよう。頭の中を無に。 頭の中に何も置かず何からも連想を広げないよう頑張って意識する。 気がつくと体が力んでいる。 むりやり無を作るのではない。少しずつ少しずつ無を目指すのだ。 ふぅっと力をぬく。 そう。いい感じだ。 無の空間に一匹の魚が現れた。金魚か。 大きな金魚だ。 鮮やかな青をしている。 私の前を通りゆっくりと去っていった。 それがなぜ現れたのか私にはわからない。 なんともよい瞑想だった。